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酒飲み親父の自分史 「昔ロックしてた俺へ」

酒飲み親父が昔の手帳を見て半生を振り返るブログ

夏のツアー(山川町観光) ~1991年8月その22~

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唐船峡そうめん流し

新型コロナのため家にいる時間が多くなった。
やることも無いので部屋の整理をしていると・・・

昔の手帳が出てきた。
1985年から2010年まで。

あの頃はスマホどころか、ガラケーも無い時代で、予定は手書きで手帳に書いていたのだ。
2010年以降はきっと携帯に予定を打ち込んだためにないのであろう。

さて、ちょっとだけ手帳のなかを覗いてみるか。

1991年、私は「伊太地山伝兵衛商会」と云うバンドに参加していた。

 

1991年
8月 1日 京都アザーサイド
8月 2日 大阪ニコチャン堂
8月 3日 神戸ステラ
8月 4日 六甲山カンツリーハウス
8月 5日 移動
8月 6日 移動
8月 7日 湯布院
8月 8日 大分ブリックブロック
8月 9日 天ケ瀬 水光園
8月10日 中津江 松原ダム
8月11日 宮崎ひまわり荘
8月12日~16日 フリータイム
8月17日 奄美大島
8月19日 加世田
8月20日 鹿児島T-BONE
フォーク系バンドは夏のツアーが稼ぎ時だ。
ん?あああ思い出した。時を戻そう。

昨日のT-BONEで、今回のツアーのライブを終えた。
たらふく飲んだ翌朝、8月21日。
天文館のビジネスホテルをチェックアウトした後、ツアーの最後に、ギターの恒ちゃんの実家を訪ねる事になった。
恒ちゃんの実家は、薩摩半島の南端の山川町だ。

鹿児島市内から錦江湾沿いの国道226号を南下する。
桜島と美しい海が、ずっと左手に見えている。
晴天のドライブ日和だ。
ベースの吉見さんは、
「夜中にはここで飲酒の検問をやる。
海岸沿の一本道は逃げられないぞ。」
との、いらん情報をぶっこんでくる。
吉見さんは、指宿のホテルで箱バンの経験があるのだ。

1時間半ほどで、砂むし温泉で有名な指宿を通り過ぎる。
九州出身のメンバー達は「砂むし温泉は入るもんじゃない。」と口を揃えて言う。
まずは、砂が重い。
次に、痒くても顔を掻けない。
そして、一番の理由は、砂を落とす為に、もう一度普通の温泉に入らなければならない
から,、だそうだ。


車は、さらに走って行く。
すると、形が特徴的な山、「竹山」が右手に見えてきた。

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もう山川町は近い。

ここからは、ギターの恒ちゃんが観光案内担当だ。

まずは、薩摩半島最南端の長崎鼻パーキングガーデンへ。

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ここには行ったが、海と灯台を見た記憶しかない。
動物がいたような、いなかったような。

つぎは、日本最南端の駅、西大山駅へ。
ここは、無人駅で薩摩富士と云われる開聞岳をバックにした写真が映える場所だ。

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しかし何と言っても、今回の一番の思い出は「唐船峡のそうめん流し」である。

駐車場に車を止めると、入口と書いてある矢印に従って歩く。
しかし、店は遥か崖下の方にある。
階段を下りて行くと、だんだん涼しく感じて来る。

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谷底の川には、店が2軒並んでいて、指宿市営の店と民営の店がある。

市営の方が人気があって、我々も市営の店に並んだ。
夏には大人気のそうめん流しは、並ばなければ食べられないのだ。

やっと、順番となり、丸く回転する、そうめん流しのテーブル席についた。
そう、ここのそうめん流しは、丸いアクリルの枠の中でをグルグル回転するのだ。
まるで流れるプールである。

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これは、恒ちゃんに聞いた事だが。
1つのテーブルには、6から8人は座れるので、カップルで来ると長居しずらいらしい。

1人前には、山盛りのそうめんと鯉こくがセットになっていたと思う。
皆で一斉に、流し始めると、そうめんが固まって流れなくなる。
少しずつ入れるのがコツだ。
流したそうめんは皆で取るので、誰のそうめんか分からない。
沢山食べた人の勝ちなのだ。
そうめんをお代わりするほど美味かった。


食後、鰻池から池田湖へ。

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池田湖には、イッシーと言う未知の怪獣がいると云われている。
湖畔には、イッシーとネッシーの出合いの像があった。

 

観光が終わり、今日の泊まりの山川町の恒ちゃんの実家へ向かった。
恒ちゃんの実家では、家族上げての大歓迎だった。
晩飯は名物の「カツオのタタキ」をご馳走になった。

新鮮なので、カツオが苦手な俺でもタマネギと一緒なら美味かった。
そして、「だいやめ」が始まった。

客間には、竹で出来たスノコマットで寝床を作ってくれていた。
暑い南九州ならではの物だ。
布団の下にスノコで空間が出来るので、夏でも快適なのだ。
これのおかげで、すっかり熟睡した。


翌朝、朝食も用意してもらった。
朝のおかずは、カツオの腹皮だった。
腹皮と言っても腹の皮のことではない。
カツオの腹皮は、カツオの腹の身の部分。カツオの部位の中で一番脂がのっている部位だ。
朝から、テーブル一杯の贅沢な食事を頂いた。


長かった夏のツアーもいよいよ終わりだ。
帰りもフェリーに乗った記憶が無いので、機材車で走って帰ったに違いない。


ーつづくー