Web
Analytics

酒飲み親父の自分史 「昔ロックしてた俺へ」

酒飲み親父が昔の手帳を見て半生を振り返るブログ

冬のツアー(淡路島の夜)~1991年12月その5~

f:id:sakenomi_oyaji:20220401213605j:plain

新型コロナのため家にいる時間が多くなった。
やることも無いので部屋の整理をしていると・・・

昔の手帳が出てきた。
1985年から2010年まで。

あの頃はスマホどころか、ガラケーも無い時代で、予定は手書きで手帳に書いていたのだ。
2010年以降はきっと携帯に予定を打ち込んだためにないのであろう。

さて、ちょっとだけ手帳のなかを覗いてみるか。

1991年、私は「伊太地山伝兵衛商会」と云うバンドに参加していた。

 

1991年
12月10日 葉山12時
12月11日 横浜Buddy
12月12日 茅ヶ崎R'S Stage
12月13日 移動日
12月14日 移動日
12月15日 淡路ジョルジュ(ロイヤルグレースホテル)
12月16日 神戸ステラ
12月17日 芦屋クリスマスパーティー
12月18日 和歌山オールドタイム
冬のツアーだ。
ん?あああ思い出した。時を戻そう。

12月だったのに寒かった印象がないんだよね。
この頃伝兵衛さんは、いつも黄色いジャンパーを着ていたな。


淡路島ロイヤルグレースホテルのライブの興奮冷めやらぬまま、ライブバー「ジョルジュ」で打ち上げがあった。

f:id:sakenomi_oyaji:20220401213951j:plain

素晴らしいライブの後で、打ち上げも盛り上がり、飲みまくった。
今日は泊りなので、伝兵衛さんも飲んでいた。
いつもライブ後すぐに移動するので、運転しない俺は飲んでいても伝兵衛さんは乾杯のビールに口をつけるだけで決して飲まなかったのだ。
この夜は楽しそうだった。
普段は気を使い、つまらなくても楽しいふりをする伝兵衛さんが、珍しく本気ではしゃいでいた。

打ち上げも終わり、今夜の宿へ案内された。
そこは海辺の小さな旅館だった。
畳に敷かれたふかふかの布団が心地よく、波の音が聞こえる。
他の人と居た記憶がないので、一人一部屋だったのだろう。
辞めてしまったベースの吉見さんがいれば、部屋飲み間違いなしだった。
最近昔のライブの写真を見るまでは、吉見さんと一緒にライブを演ったと錯覚していた。
その夜は波の音を聞いているうちに、眠ってしまった様だ。


翌日、目を覚まし宿の窓を開けると、昨日の夜は暗くて見えなかった景色がそこにあった。
なんて海に近いんだ。
瀬戸内海の際に建っている旅館だったのだ。
波の音がよく聞こえるはずである。

宿の外にメンバーが皆揃うと、朝食に案内された。
近くに美味い店があるらしい。
二日酔いでフラフラしながら歩く
港の近くの定食屋だったと思う。
まだ酔っていて、記憶がおぼつかない。
まあ、いつもの事だが。

朝から刺身定食を食べた記憶がある。
それがまた美味かったのだ。

淡路島の魅力は、食い物が美味い事だ。
玉ねぎ、魚、牛。
そして人が優しい。
兵庫県ではあるものの、イイ感じの田舎なのである。
海の好きな伝兵衛さんは、淡路島が大のお気に入りとなって、この後も何度もこの島を訪れる事となった。


朝食か済むと、この街を去る時がやってきた。
ジョルジュの皆さんに見送られ、今夜のライブが行われる神戸の向けて出発した。
途中、鳴門の渦潮を観に行ったかな。
この時、既に四国と淡路島は橋で繋がっていた。

f:id:sakenomi_oyaji:20220329060428j:plain


淡路島は良い思い出ばかりだ。


ーつづくー