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酒飲み親父の自分史 「昔ロックしてた俺へ」

酒飲み親父が昔の手帳を見て半生を振り返るブログ

原宿クロコダイル ~1991年4月その1~

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新型コロナのため家にいる時間が多くなった。
やることも無いので部屋の整理をしていると・・・

昔の手帳が出てきた。
1985年から2010年まで。

あの頃はスマホどころか、ガラケーも無い時代で、予定は手書きで手帳に書いていたのだ。
2010年以降はきっと携帯に予定を打ち込んだためにないのであろう。

さて、ちょっとだけ手帳のなかを覗いてみるか。

1991年、私は「伊太地山伝兵衛商会」と云うバンドに参加していた。

 

1991年4月1日 クロコダイル
原宿の老舗ライブハウスだ。
ん?あああ思い出した。時を戻そう。

クロコダイルは、渋谷と原宿のちょうど中間の明治通り沿いにある老舗ライブハウスだ。
ピカピカと光るクロコダイルの看板が目印である。

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俺は、高校時代に一度、店の前まで来た事がある。
しかし、ビビってこの店への階段を降りる事が出来なかった。

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俺の中でのクロコダイルのイメージは、メジャーなバンドがライブを演る、敷居の高い店だった。

そして、何と言ってもこの店の一番の売りは、ライブハウスの枠を超えた、しっかりした料理が味わえる、本格的なライブレストランと云う事だ。
ビールも紙コップで出てくる他の店とは違い、ジョッキで出てくる。
テーブルで座って音楽を楽しむ大人の店なのである。


この日は、ブルースロック系のバンドと対バンのブッキングだった。
伝兵衛商会では最近叩いていない、普通のドラムセットでの演奏となった。
稲生座などの小さな店では、スネアドラムとハイハットと自作のバスドラム「イナオイ君」での演奏だったのだ。

ライブの事は、断片的にしか覚えていない。

ステージの脇に楽屋があった事。
そこから、お客さんの入りをチョロチョロ見ていた事。
ライブ後に、ベースの吉見さんとカウンターで生ビールを飲んだ事。


俺がクロコダイルに出演したのは、この一度きりだった。

伝兵衛商会で、東京で広い本格的なライブハウスの演奏は、この時が初めてだった。
しかし、お客さんとの距離が遠い。
伝兵衛商会の良さは、もっと狭い空間で、近い観客と一緒になる事だと再認識した日だった。


ーつづくー