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酒飲み親父の自分史 「昔ロックしてた俺へ」

酒飲み親父が昔の手帳を見て半生を振り返るブログ

バイトを始める ~1989年4月~

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新型コロナのため家にいる時間が多くなった。
やることも無いので部屋の整理をしていると・・・

昔の手帳が出てきた。
1985年から2010年まで。

あの頃はスマホどころか、ガラケーも無い時代で、予定は手書きで手帳に書いていたのだ。
2010年以降はきっと携帯に予定を打ち込んだためにないのであろう。

さて、ちょっとだけ手帳のなかを覗いてみるか。

1989年、私は無職になっていた。
この頃はMGと言うバンドを辞め、ロフトの店員バンド「PEACE MAKER」で活動していた。

 

1989年4月1日 16:00 お茶の水事務所
            4月2日 19:00 晴海B館
バイトを始めた。
ん?あああ思い出した。時を戻そう。

金の無い俺に、友人がバイトを紹介してくれた。
展示会の設営の仕事だと言う。
早速、お茶の水にあった事務所なる場所に連れていかれた。

そこは古ぼけた汚いアパートの一室だった。
思っていたよりも広い。
ヒッピーみたいな連中が沢山いる。
横になって寝ている奴もいる。
皆、一癖も二癖もありそうだ。

その中の一人の髪の長い男が応対してくれた。
履歴書を出せと言う。

俺は「スミマセン持って来てません。」と答えた。

数秒後・・・

「嘘だよ~ん。こんな仕事に履歴書いる訳ないだろ。」と笑っている。

その後、展示会の設営作業の為に人を集める会社だと説明を受けた。
月に100万を稼ぐ強者もいるらしい。
明日からやれるかと聞いてくる。

「はい」と答えた。

「じゃあ、明日は晴海の展示会場のB館19:00。行けば担当者がいるから。」と言われた。

 

翌日19:00、晴海の展示会場に行く。
B館とやらを探すと、若いのからオッサンまで大勢の人間が集まっていた。
展示会場の外でイベントが終わるのを待っているのだ。

そこで行われていたのはドッグショーだった。
暫く待っていると、イベントが終わった。
すると、今まで終わるのを待っていた人間が、ひたすら柵とか壁を壊しまくる。
大勢の人間が黙々と蟻の様に働いている。
他の人を見ていれば、大体何をするのか分かってくる。
壊した木材をトラックに積み込んて仕事は終わった。

19:30から始まり、21:00で終了。

これで、8千5百円!
当時としては、いい値段だ。
バブルの時代だったんだね。

今では晴海の展示会場は取り壊されてオリンピックの選手村となり、新築のマンションが立ち並んでいる。


ーつづくー