Web
Analytics

酒飲み親父の自分史 「昔ロックしてた俺へ」

酒飲み親父が昔の手帳を見て半生を振り返るブログ

夏のツアー(スギノイパレス) ~1991年8月その7~

f:id:sakenomi_oyaji:20210811134934j:plain

新型コロナのため家にいる時間が多くなった。
やることも無いので部屋の整理をしていると・・・

昔の手帳が出てきた。
1985年から2010年まで。

あの頃はスマホどころか、ガラケーも無い時代で、予定は手書きで手帳に書いていたのだ。
2010年以降はきっと携帯に予定を打ち込んだためにないのであろう。

さて、ちょっとだけ手帳のなかを覗いてみるか。

1991年、私は「伊太地山伝兵衛商会」と云うバンドに参加していた。

  

1991年
8月 1日 京都アザーサイド
8月 2日 大阪ニコチャン堂
8月 3日 神戸ステラ
8月 4日 六甲山カンツリーハウス
8月 5日 移動
8月 6日 移動
8月 7日 湯布院
8月 8日 大分ブリックブロック
8月 9日 天ケ瀬 水光園
8月10日 中津江 松原ダム
8月11日 宮崎ひまわり荘
8月12日~16日 フリータイム
8月17日 奄美大島
8月19日 加世田
8月20日 鹿児島T-BONE
フォーク系バンドは夏のツアーが稼ぎ時だ。
ん?あああ思い出した。時を戻そう。

別府で2日あったオフのもう一日は、昼からスギノイパレスに出かけた。
別府に行った事のある人ならば、知らぬ人はいない、巨大なレジャーホテルである。
宿泊はもちろん、温泉プールからボーリング、ゲームセンター、卓球などが出来るアミューズメントパークだ。
一日時間を潰すには、もってこいの場所だ。


このホテルは、別府駅の北側の坂の中腹にある。
ホテルの手前にある駐車場に車を止めると、坂を登り館内へ。
まずは、腹ごしらえだ。
ホテルには高級な店はもちろんあるが、貧乏バンドマンは、大分名物の丸天うどんである。

丸天うどんは、うどんの上に、天ぷらではなく、さつま揚げが乗っているうどんなのだ。
これが、なかなか美味い。
出汁はアゴ出汁(トビウオ)で、薄い色をしている。
九州のうどんは、讃岐うどんの様なコシが無く、どちらかと言えば柔らかいのが特徴である。
これをビールで流し込んだ。


食事の後、スギノイパレス自慢の巨大な温泉へ行った。
水着を着て入る、男女混浴の屋内温泉プールである。

伝兵衛商会のメンバーは、いつも荷物に海パンを持参するよう言われていた。
別府は、海パン混浴で入る温泉も多いし、この後、奄美大島に行く予定があったからだ。

f:id:sakenomi_oyaji:20210811134945j:plain

今は改装して、ウォータースライダーやプロジェクションマッピングなどの最先端技術を楽しめる温泉施設「アクアビート」や「アクアガーデン」を備えるスギノイパレスも、30年前は、流れるプールがメインで、その内側に何種類かの温泉が並んでいるだけの屋内温水プールの施設だった。

入口を入ると、早速ロッカーで着替えて、温泉施設内に入った。
夏休みシーズンで、家族連れが多くて、結構混んでいた。
人気は、やはり流れるプールのようだ。
まずは、掛け湯をして、皆で一緒に温泉巡りをしていたのだが、その後バラバラに。
一通り温泉に入った後、一番気に入った場所で落ち着いた。

岩盤浴の様な、大理石の床が温かい場所(オンドル)で、俺と伝兵衛さんは、長い時間寝ていた。
ライブと移動が続いていて、だいぶ疲れていたのだ。
誰かに起こされて、温泉を出る頃には、いい感じに夏の明るい夕暮れ時になっていた。
温泉と睡眠で酒が抜けて、頭も身体も凄くスッキリしていた。


この日は、店の名は忘れたが、伝兵衛さんの知り合いの、小さなホルモン焼き屋に行ってビールを飲んだのかな。

風呂上がりなのに、煙が嫌だなと思った覚えがあるから。


ーつづくー