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酒飲み親父の自分史 「昔ロックしてた俺へ」

酒飲み親父が昔の手帳を見て半生を振り返るブログ

ジャケット撮影 ~1987年9月~

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新型コロナのため家にいる時間が多くなった。
やることも無いので部屋の整理をしていると・・・

昔の手帳が出てきた。
1985年から2010年まで。

あの頃はスマホどころか、ガラケーも無い時代で、予定は手書きで手帳に書いていたのだ。
2010年以降はきっと携帯に予定を打ち込んだためにないのであろう。

さて、ちょっとだけ手帳のなかを覗いてみるか。

1987年、私は就職して3年目、それと同時に新宿でバンド活動をしていたのだ。
この頃はMGと言うバンドに参加していた。

 

1987年 9月28日 有明スタジオ
有明?
ん?あああ思い出した。時を戻そう。

朝9:00に新宿集合。
天気は秋晴れ、快晴だ。
メンバーが揃い、機材車ウンコ号で出発する。
目的地は東京湾の埋立地「有明」だった。
今では高層マンションが建ち、国際展示場なんかもできている。
しかし、当時そこあるのは倉庫だけで、他には何もなかった。

途中コンビニで飲み物と食料を買う。
未開の有明には、コンビニなんて無いかもしれないからだ。

今日はミニアルバムのジャケット撮影をするのだ。
撮影現場は有明の一角にある倉庫だった。

現場に到着すると、カメラマンと関係者に挨拶し、ウンコ号の脇でステージ衣装に着替える。
自販機はあるものの、やはりコンビニの気配は微塵もなかった。

早速、倉庫に入り中を覗いてみる。

そこは崩れかけた倉庫だった。
廃墟のイメージなのだろう。
床にはガレキが散乱している。

皆で倉庫の中を歩き回る。
ガレキに足が取られる。
こんな場所で写真を撮るとは思っていなかった。

すぐに撮影が始まった。

初めての撮影に戸惑いながら、まずは全体写真を撮る。
倉庫の色々な場所でポーズをとる。
慣れていないので照れくさい。すぐニヤケてしまう。
NG連発だ。

しかし、何枚か撮っているうちにOKが出た。
全体撮影はすぐに終わった。
バックの3人は、すぐに普段着に着替えた。

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 次はボーカルだけのアップ写真を撮る。
先程までとは違い、扇風機で風を当てたりしている。
自分の撮影は終わっているので、冷やかしで見ているだけだ。
コンビニで買っておいた缶ビールを飲む。

小一時間もするとOKが出た。
明るいうちに撮影は終わった。
夕方には新宿に戻り解散となった。

今日撮った写真の中から何枚かを選んで、レコードジャケットを作るらしい。
どんなものになるのか楽しみだ。


そうそう、このレコードが先日、オークションサイトで2800円の値段がついていた。
びっくりだ。
誰が買ったのか・・・

俺は一度も針を落とした事の無いやつを1枚持っているけど。


ーつづくー