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酒飲み親父の自分史 「昔ロックしてた俺へ」

酒飲み親父が昔の手帳を見て半生を振り返るブログ

新しいチラシ ~1988年5月その4~

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新型コロナのため家にいる時間が多くなった。
やることも無いので部屋の整理をしていると・・・

昔の手帳が出てきた。
1985年から2010年まで。

あの頃はスマホどころか、ガラケーも無い時代で、予定は手書きで手帳に書いていたのだ。
2010年以降はきっと携帯に予定を打ち込んだためにないのであろう。

さて、ちょっとだけ手帳のなかを覗いてみるか。

1988年、私は就職して3年で退社、仕事もせずに新宿でバンド活動をしていたのだ。
この頃はMGと言うバンドに参加していた。

 

1988年 5月25日 渋谷ラママ MG/THE Ryders
新しいチラシを作った。
ん?あああ思い出した。時を戻そう。

これまでにチラシは色々有ったのだろうが、俺が今もまだ持っているのは、この年の2月の関西ツアーのモノと、今回の渋谷のライブ告知のモノの2枚だけだ。

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多分、マネージャーのMIWAちゃん手作りのものだろう。
俺達は飲んでばかりで、こんな物を作るハズはないからだ。

ポスターも有ったはずだが、貰った覚えが無い。
あるいは、貰ったのに打ち上げの時に飲み屋に忘れてしまったのか、飲んで気分が良くなり誰かにあげたのか、理由は不明だが手元には残っていない。

今回のチラシの写真はラママの入口階段で撮ったものだ。
春先のライブ前に撮ったヤツだと思う。
珍しく真ん中で映っていたので、取っておいたのだろう。

バンドマン時代の写真は本当に少ない。
今の様に、スマホで誰でも簡単に写真を撮れる時代ではなかったからだ。
アナログ写真はカメラ代、フィルム代、現像代、焼き増し代と金と手間がかかる。
写真を撮った人と、次に会う機会が無いと受け渡しは難しい。
自分でカメラを用意しているバンドマンなんて見た事が無い。
誰かから貰った写真が運良く手元に残っているだけである。

チラシに載っているライブの一本目は、この日のラママだ。
対バンはTHE Rydersである。
久々の大野との再会だ。
暫く会わない間に、彼らはまた前進していた。
VAPレコードから「THE RYDERS」(1988年6月21日)のリリースが決まり、メジャーデビュー目前だった。

昨年秋、同時期にマイナーデビューをしたMGとTHE RYDERSであったが、両バンドには段々と差が着いてきた感じだ。
MGはバンド結成からこの夏で二年になろうとしていた。
しかし、次のレコーディングの話は無く、ライブの本数も月1本と減ってきている。

一方で、俺は仕事を辞めていたので、寝不足も解消して体が軽く絶好調だった。
髪も伸ばし放題になり、学生時代に戻った感じだ。
ドラムを叩くか、酒を呑むかのどちらかの生活だ。
この日のライブも調子良かったと思う。
しかし、何故かライブの後、打ち上げに行った記憶がない。

飲む為にライブをやっていた様な俺達は、絶対に呑みに行ったはずだ。
覚えていないのは、Rydersの連中が来なかったからだろう。
ラママの打ち上げは居酒屋でやるのがセオリーだ。
しかし、これを探すのが面倒なのだ。
何時に始まり、何人来るかも分からない飲み会の場所を予約するのは、かなり親しい店でないと出来ない。
当日ライブ後にマネージャーやボウヤが走り回って探す事になる。

店を探すのに手間取ると、帰る奴も出てくる。
特に、バブル時代の週末は多勢で入れる店がなく、自分達だけなら新宿に帰った事もあったと思う。
この日も新宿に帰ってから打ち上げをしたのかもしれない。

 

半年前のレコード発売ギグではTHE Rydersをゲストに迎え、打ち上げも満杯だった事が夢の様だ。


ーつづくー