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酒飲み親父の自分史 「昔ロックしてた俺へ」

酒飲み親父が昔の手帳を見て半生を振り返るブログ

レコーディング本番 ~1987年7月その2~

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新型コロナのため家にいる時間が多くなった。
やることも無いので部屋の整理をしていると・・・

昔の手帳が出てきた。
1985年から2010年まで。

あの頃はスマホどころか、ガラケーも無い時代で、予定は手書きで手帳に書いていたのだ。
2010年以降はきっと携帯に予定を打ち込んだためにないのであろう。

さて、ちょっとだけ手帳のなかを覗いてみるか。

1987年、私は就職して3年目、それと同時に新宿でバンド活動をしていたのだ。
この頃はMGと言うバンドに参加していた。

 

1987年 7月13日~7月19日 渋谷Nスタジオ
7日間渋谷Nスタジオに通っている。。
ん?あああ思い出した。時を戻そう。

前回の失敗から二ヶ月後再び渋谷Nスタジオに籠る。
今回は本番のレコーディングだ。
16チャンネルのマルチレコーデイングである。
リベンジの時がやってきた。

スタジオに機材を運び込みセッティングをする。
機材はこのまま7日間置きっぱなしだ。
夜中に少しづつ録音していくのだ。

プロデューサーのKさんのマイクセッティングも終わり音を出す。
Kさんとも長い付き合いになって、気心も知れている。

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 さあサウンドチェックだ。
まずバスドラから、タムタム、スネアと単独で叩き、最後は全体でリズムを刻む。
いい感じだ。
二ヶ月前とは違う。
普段からヘッドホンを被ってドラムを叩く練習をしていたのだ。

クリックにも慣れて来ている。
多少のずれも、大して気にしなくなっていた。
合わせよう、合わせようという気持ちが、演奏を小さくしていた。

元アナーキーで、この頃はザ・ロックバンドのコバンさんからも助言をもらっていた。
彼曰く「俺なんかクリックがずれたら、ヘッドホンをはずしちまうよ」と。
なるほど、その手があったか。
余裕が出てきた。

四月の海賊たち

四月の海賊たち

 

 マルチトラックレコーディングなので、パートごとに順番に録っていく。
まずはドラムからだ。
クリックを聞きながら、仮ベースと仮ギターを弾いてもらいドラムだけを録音する。
ミスったり、気に入らなければ何回もやり直す。

プロデューサーのKさんはニコニコしながら付き合ってくれる。
しかし、何度も録ればいいものが出来る訳ではない。
いいのは2回目か3回目までで、やればやるほど集中力が落ちてダメになってくる。

ドラムを録り終えると、録音したドラムを聞きながら、ベースパートを入れていく。
1日に2曲ずつで3日かかってなんとかリズムパートを録り終えた。

他のメンバーもスタジオレコーディングに慣れてきていた。

4日目からは、ギターとボーカル録りだ。

リズムパートの録音を聞きながらギターを被せ、それが終わると歌を被せる。


自分のパートが終わると気楽なものである。
ミキサールームのガラス越しで他のパートの様子を見ているだけだ。
もう一回やってみよう、などとダメ出し言う。

そして録音したテープを聞き返す。
何度も聞いていると、どっちのテイクがいいか分からなくなる。
しかし、テープもトラックにも限りがあるので、いいテイクを選ばねばなたない。
ボーカルの候補のテイクを決めて、今回は終了だ。

歌は喉の調子もあるので、後日歌の一部を入れ直す事となった。

やれやれ、まずは一安心だ。


ーつづくー