赤と黒 ~1987年8月その1~
新型コロナのため家にいる時間が多くなった。
やることも無いので部屋の整理をしていると・・・
昔の手帳が出てきた。
1985年から2010年まで。
あの頃はスマホどころか、ガラケーも無い時代で、予定は手書きで手帳に書いていたのだ。
2010年以降はきっと携帯に予定を打ち込んだためにないのであろう。
さて、ちょっとだけ手帳のなかを覗いてみるか。
1987年、私は就職して3年目、それと同時に新宿でバンド活動をしていたのだ。
この頃はMGと言うバンドに参加していた。
1987年 8月8日 新宿ロフト
<THE ROCK NIGHT 好きなようにノってくれ!>
MG/THE RYDERS/Pin-HEAD/赤と黒/JSW <ゲ>原島(アクシデンツ)/SHY(exハートビーツ)
盛りだくさんの対バンである。
ん?あああ思い出した。時を戻そう。
新宿ロフトで知り合いのバンドを集めて、お祭りみたいなライブ企画を行った。
題して<THE ROCK NIGHT 好きなようにノってくれ!>
今まで対バンをした連中に声をかけたのだ。
沢山のバンドが出演するとあって、お客さんの入りも上々だった。
・JSWと対バンしたのは、この日が最後だった。
彼らはこの後、ワンマンで演れるほど、動員が増えていた。
・THE RYDERSは本格始動し、7月6日の新宿ロフト以来の共演となった。
・スマイリー原島は「アクシデンツ」解散直前。
・shyは「チェイン・ザ・スリーギャング」結成。
・俺達MGはレコーディング終了直後。
各バンドこんな状況だった。
そして、俺達はレコーディングにより、確実にパワーアップしていた。
演奏も落ち着き、かつ余裕があった。
ゲストのSHYは俺達のレコーディングに付き合ってくれた事もあり、曲を知っていたのでコーラスで参加。
アクシデンツのスマイリー原島も乱入する。
本当に楽しい1日となった。
JSW、ハートビーツ、アクシデンツ、THE RYDERSは過去の記事で取り上げた。
今回は出演したバンドから、「赤と黒」の事を書こう。
「赤と黒」はボーカルのTAKA率いる5人組バンドだ。
みんな「AKAKURO」と呼ぶ。
めんたいロックの流れを汲みながら、化粧をしたTAKAの歌声はグラムロックの要素も感じさせる。
しゃがれていて、ハスキーな歌声だった。
後にイカ天に出ていたが、彼らの歪んだサウンドは綺麗なテレビの音響に合わなかった様に思う。
音響が綺麗になると、音がしょぼく聞こえるのだ。
俺がMGの次に参加したバンドは、仮イカ天キングになるが、クリアなサウンドの方が有利に思えた。
その話はのちほど。
2002年から企画した、アニメ「おれたちイジワルケイ」から派生したイジワルケイオールスターズの企画。
TAKAに賛同した、シーナ&ロケッツなどのバンドとの活動が有名だ。
彼の与えた影響は大きい。
大勢のミュージシャンが参加した連作のアルバムとなっている。
- アーティスト:イジワルケイオールスターズ,イジワルケイオールスターズ feat.Shake,イジワルケイオールスターズ feat.山口勝平・森純太・秋間経夫・仲野茂・広瀬Jimmyさとし・CROSS・大下紘和,イジワルケイオールスターズ feat.仲野茂,イジワルケイオールスターズ feat.清春,イジワルケイオールスターズ feat.TAKA-ROCK,イジワルケイオールスターズ feat.花田裕之,イジワルケイオールスターズ feat.ROLLY,イジワルケイオールスターズ feat.シーナ,イジワルケイオールスターズ feat.NICKEY,イジワルケイオールスターズ feat.甲本ヒロト
- 発売日: 2005/11/02
- メディア: CD
赤と黒も長い事続くバンドになった。
博多もんの繋がりが厚いせいもあると思う。
TAKAは今でも、イベントで鮎川誠さんと共演したりしている。
さて、この日の新宿ロフトでの打ち上げだが、すごい事になった。
どのバンドも打ち上げに参加して、さらにアクシデンツのスマイリー原島、元ハートビーツのSHYも加わる。
満席となり、ステージ上にも席が作られ、ライブ以上の大盛り上がり大会となった。
あまりに人が多いので、最後はスマイリー原島と暑い夏の夜、ロフトの外で座り込んで飲んだと思う。
彼は九州弁で「くさくさ」言って笑っていたのだろうな。
なんか、大久保方面に帰るスマイリーの後ろ姿を覚えている。
歩きながら振り返らず、カッコをつけて片手を挙げて挨拶してた。
バンドMGに勢いがついたライブだった。
ーつづくー